投了

すべての作品は作り手にとっての投了図。「今の私の実力で作ることができるのはここまでです。これ以上手がありません」と言って手を止めたその瞬間の図。自分の頭の中の理想図に対してほぼ必ず「負けた」状態で手を止めるしかないんですね。その中でどれだけ理想図に対して近づけられるか、ギリギリのところで粘り続けられるか、その結果いかに美しい投了図を描けるか。そこが重要だと思う。